Anti Bacterial Systemの頭文字から、この加工をと名付けました。
常時抗菌とは、字のごとく常に抗菌状態である為、消毒後新たに付着したバクテリアを死滅、あるいは活動停止状態にします。
バクテリアを除去又は活動の抑制をすることで、これに寄生しているウイルスの増殖を抑えることができます。

消毒

消毒とは、細菌の活動を弱めること。人体に有害な物質を除去または無害化することです。
生存する微生物の数を減らすために用いられる処置法で、必ずしも微生物をすべて殺滅したり除去したりするものではありません。何をどの程度減らすかにより、高・中・低水準に分かれます。
一般に除菌・抗菌をする時、消毒液を噴霧したりウエスで塗布したりします。これは誰もが認める、除菌・抗菌に十分に効果のある良い方法として普及していますが、効果は一時的なもので、薬剤が乾くとその効果はなくなってしまいます。

常時抗菌

24時間常時抗菌できる方法で、消毒回数の減少、消毒剤の減少等省資源化が実現できます。
常時抗菌を考える時、『①蒸発乾燥しない抗菌物質であること』、『②一度加工すると長時間固定されること』、『③人体に安全であること』以上の条件に合う材料と加工方法を考えました。

乾燥しない材料

金属には抗菌作用の強いものがあり、抗菌性の強い順に、銅、銀、金、鉛、白金、ニッケル、アルミニウム、錫、亜鉛があります。
抗菌作用が1番強力な銅ですが、人体への安全性も高いものとなっています。
また、銅は経済的にも優れています。
銀は銅の価格の130陪、金は銅の価格の10,000陪になります。
抗菌力が強く、安価な製品を提供する為、当社は抗菌加工に銅を採用することにしました。
なお、昨今抗菌機能を持ったステンレスが多く生産されています。以前は光触媒としての二酸化チタンを混入していましたが、光の当たらない場所に使用することを考えて、最近では銅を混入するようになっています。

参照:http://www.nmw-j.co.jp/order/ikd.html

銅の超抗菌効果については、一般社団法人日本銅センターのホームページを参照してください。

参照:http://www.jcda.or.jp/feature/tabid/88/Default.aspx

抗菌材料の固定方法

既存の機器・建材に銅を固定するために、銅を微粉末(10㎛~50㎛)の粉にしてコーティング剤に混入することで、塗布による銅粉末の固定を実現することができました。さらに、部材や使用目的に合うように、3種類のコーティング剤を用意しました。

着色の問題

銅の微粉末は10㎛~50㎛の為、単体では肉眼で見ることはできません。
数が多くなると銅の色が見えますが、抗菌効果だけを考えると、混入量の多い方が目的に合います。しかし、元の部材の風合いを考えると、色が付かない方が良いことがあります。当社のコーティング剤は、色が付かない密度で必要な抗菌効果を発揮するものにしています。

抗菌剤の安全性

除菌剤、抗菌剤はバクテリア等の微生物を殺す物質であるため、他の生物にも毒として働く可能性があります。特に、人体に悪影響のあるものは使うべきではありません。人体に安全で、かつバクテリアを殺菌しなければなりません。
銅の安全性については、厚生労働省も認める事実となっています。
詳しくは、一般社団法人日本銅センターのホームページを参照してください。

参照:http://www.jcda.or.jp/feature/tabid/87/Default.aspx

抗菌剤の有効期間(エスカレーター手摺り)

エスカレーター手摺りのコーティング剤は、一層、二層に膜型のアクリル樹脂、三層目にはフッ素樹脂を塗布します。
エスカレーターの手摺はかなり過酷な使用条件で、商業ビルでは1日に10時間、交通系では19時間動き、その間加圧ローラーや追随ローラーで挟まれて移動し、正逆に30秒に1回折り曲げられます。この過酷な条件で、アクリル樹脂は2~4年の耐久力があり、コーティング剤に抗菌剤を混入しても、樹脂膜が存続する間、効果が持続すると思われます。
また、三層目には防汚効果と人がつかんだ時の感触の向上の為、フッ素樹脂を塗布します。このフッ素樹脂は非膜型の為摩耗が早く、1~4ケ月の耐久力となります。非膜型の為、銅の粉末の周囲が超抗菌状態となります。
抗菌試験では24時間後に生菌数0となっており、抗菌だけでなく、常時除菌効果も期待できます。

銅の超抗菌性

日本銅センターホームページより引用

銅イオンはさまざまな菌に超抗菌性能を発揮します。
銅イオンの微量金属作用には、細菌類を死滅させる性質があります。日本銅センターでは、銅の超抗菌性能を科学的に実証するため、さまざまな実証試験に積極的に取り組んでいます。

銅の安全性

日本銅センターホームページより引用

緑青、青水。なんら心配する必要はありません。
緑青(ろくしょう)、青水が毒だと思っている人がいます。それはまったくの誤解です。昭和59年8月には、厚生省(現厚生労働省)が、緑青猛毒説が間違いであることを認めています。ここでは銅の緑青と青水についての正しい知識を詳しくご紹介します。

緑青への誤解

緑青は猛毒? それは大きな誤解です。
銅のさびの一種である「緑青」は長い間有毒なものだと信じられていました。原因ははっきりしませんが、おもに当時の教科書の記述が誤解を招いたのではないかと考えられています。


厚生省(現厚生労働省)の研究結果が発表された際の報道記事

昭和時代の小学校の理科の教科書には「銅のサビの一種である緑青には毒性がある」と書かれていました。 また当時の百科事典にも緑青は「有毒」と書かれており、これらを通じて習った知識が長い間信じられてきたようです。
この誤解をとき、銅に対する正しい理解を得るため、日本銅センターは東京大学医学部に依頼し、緑青に関する動物実験を6年間にわたって行いました。その結果、緑青は無害同様の物質であることが確認されました。
この結果を受けた厚生省(現厚生労働省)も、1981年から国の研究として動物実験に着手しました。そして3年間にわたる研究の結果、緑青は「無害に等しい」との認定を出したのです。この結果は、NHKニュースや新聞各紙に取り上げられ、全国に向けて発信されました。
しかし、厚生省の発表から30年以上が経った現在でも、緑青が毒だというイメージは完全にはなくなっていません。
銅と緑青の正しい知識がすべての人に広まることが(一社)日本銅センターの願いです。

検査成績表

食品衛生法に基づく登録検査機関「一般社団法人広島県環境保健協会」にて検査

殺菌、除菌、抗菌、滅菌

言葉の意味を整理します。
殺菌:医薬品・医薬部外品に使える表現で、菌の数を減らせば殺菌という。
除菌:殺菌と同じであるが、医薬品・医薬部外品以外では使えないので除菌という。
滅菌:すべての菌を除去することで、手術の時などに行うもの。
抗菌:菌の増殖を抑制すること。

ウイルスとバクテリア

ウイルスとは、「他の生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体」と有り、寄生することで増殖します。
目に見えない状態で存在する場合、菌に寄生しています。
宿主である菌を死滅、あるいは活動を制限すれば、ウイルスの増殖を制限することができます。

清掃

清掃とは人にとって都合の悪いものを除去する行為です。
ウイルス、バクテリアを除去することにより除菌を行います。

他の部材に応用

エスカレーター手摺りの常時抗菌について説明してきましたが、その他の機器、建材等にも使用できます。
コピー機、電話機、キーボード、エレベーターの押しボタン、階段手摺り、買物カゴ、カート、つり革、ひじ掛け、自動ドアの押しボタン、ドアの取っ手、ドアノブ、新幹線のテーブル、自動改札機など、手の触れる様々なところに使用して、抗菌コーティングすることができます。