Anti Bacterial Systemの頭文字から、この加工をと名付けました。
常時抗菌とは、字のごとく常に抗菌状態である為、消毒後新たに付着したバクテリアを死滅、あるいは活動停止状態にします。
ABSは銅の除菌・抗菌効果を活用したもので、バクテリアを死滅することにより寄生しているウイルスを無力化すると共に、新型コロナウイルスに直接働き、生存を短くすることも証明されています。

抗菌材料の固定方法


銅の微粉末をバインダーで固定し抗菌状態を持続させるもので、加工作業は、抗菌剤を塗って乾燥させるだけです。

部材や使用目的に合うようにバインダーは数種類用意しています。
ECBr-Ⅱ:アクリル樹脂で固定(膜型樹脂)
AQCu   :天然樹脂で固定(非膜型樹脂)
FUBr  :フッ素樹脂で固定(非膜型樹脂)

抗菌材の確認方法

常時抗菌剤を塗布して乾燥した後に、拡大画面で銅粉末の塗布量が規定数量あることで、抗菌効果の確認が出来ます。
拭き掃除や摩擦によって摩耗する場所に加工した場合、デジタルマイクロスコープでパソコン画面に写して、規定の数があることで抗菌効果の確認と耐久時間が測れます。

デジタルマイクロスコープ
100陪に拡大

消毒

消毒とは、細菌の活動を弱めること。人体に有害な物質を除去または無害化することです。
生存する微生物の数を減らすために用いられる処置法で、必ずしも微生物をすべて殺滅したり除去したりするものではありません。何をどの程度減らすかにより、高・中・低水準に分かれます。

一般に除菌・抗菌をする時、消毒液を噴霧したりウエスで塗布したりします。これは誰もが認める、除菌・抗菌に十分に効果のある良い方法として普及していますが、効果は一時的なもので、薬剤が乾くとその効果はなくなってしまいます。

常時抗菌

24時間常時抗菌できる方法で、消毒回数の減少、消毒剤の減少等省資源化が実現できます。
常時抗菌を考える時、『①一度加工すると長時間固定されること』、『②人体に安全であること』以上の条件に合う材料と加工方法を考えました。

長時間効果のある材料

金属には抗菌作用の強いものがあり、抗菌性の強い順に、銅、銀、金、鉛、白金、ニッケル、アルミニウム、錫、亜鉛があります。
抗菌作用が1番強力な銅ですが、人体への安全性も高いものとなっています。
また、銅は経済的にも優れている為、ABSでは銅を採用することにしました。

近年、抗菌機能を持ったステンレスが多く生産されています。
いわゆる抗菌ステンレスです。
以前は光触媒としての二酸化チタンを混入していましたが、光の当たらない場所に使用することを考えて最近では銅を混入するようになっています。

銅の超抗菌性(日本銅センターホームページより引用)

銅イオンはさまざまな菌に超抗菌性能を発揮します。
銅イオンの微量金属作用には、細菌類を死滅させる性質があります。
抗菌試験のJIS規格では、黄色ブドウ球菌、大腸菌の二種で行いますが、その他にもA型インフルエンザウイルス、ノロウイルス、レジオネラ菌、クリストポリジウム、蚊の発生(デング熱、ジカ熱他、伝染病の媒介)に効果があります。

日本銅センターでは、銅の超抗菌性能を科学的に実証するため、さまざまな実証試験に積極的に取り組んでいます。
銅の超抗菌効果については、一般社団法人日本銅センターのホームページ詳しく述べています。

参照:http://www.nmw-j.co.jp/order/ikd.html

銅の安全性

除菌剤、抗菌剤はバクテリア等の微生物を殺す物質ですから、他の生物にも毒として働く可能性があります。
特に人体に悪影響のあるものは使うべきではありませんので、人体への安全性を保ちつつ、バクテリアを殺菌しなければなりません。
その点、銅の安全性については、厚生労働省も認める事実となっています。

日本銅センターホームページより引用

緑青、青水。なんら心配する必要はありません。
緑青(ろくしょう)、青水が毒だと思っている人がいます。それはまったくの誤解です。昭和59年8月には、厚生省(現厚生労働省)が、緑青猛毒説が間違いであることを認めています。ここでは銅の緑青と青水についての正しい知識を詳しくご紹介します。

緑青への誤解

緑青は猛毒? それは大きな誤解です。
銅のさびの一種である「緑青」は長い間有毒なものだと信じられていました。原因ははっきりしませんが、おもに当時の教科書の記述が誤解を招いたのではないかと考えられています。


厚生省(現厚生労働省)の研究結果が発表された際の報道記事

昭和時代の小学校の理科の教科書には「銅のサビの一種である緑青には毒性がある」と書かれていました。 また当時の百科事典にも緑青は「有毒」と書かれており、これらを通じて習った知識が長い間信じられてきたようです。
この誤解をとき、銅に対する正しい理解を得るため、日本銅センターは東京大学医学部に依頼し、緑青に関する動物実験を6年間にわたって行いました。その結果、緑青は無害同様の物質であることが確認されました。
この結果を受けた厚生省(現厚生労働省)も、1981年から国の研究として動物実験に着手しました。そして3年間にわたる研究の結果、緑青は「無害に等しい」との認定を出したのです。この結果は、NHKニュースや新聞各紙に取り上げられ、全国に向けて発信されました。
しかし、厚生省の発表から30年以上が経った現在でも、緑青が毒だというイメージは完全にはなくなっていません。
銅と緑青の正しい知識がすべての人に広まることが(一社)日本銅センターの願いです。

着色の問題

銅の微粉末は10㎛~50㎛の為、単体では肉眼で見ることはできません。
数が多くなると銅の色が見えますが、抗菌効果だけを考えると、混入量の多い方が目的に合います。しかし、元の部材の風合いを考えると、色が付かない方が良いことがあります。当社のコーティング剤は、色が付かない密度で必要な抗菌効果を発揮するものにしています。

抗菌剤の有効期間(エスカレーター手摺り)


エスカレーター手摺りのコーティング剤は、一層、二層に膜型のアクリル樹脂、三層目にはフッ素樹脂を塗布します。
エスカレーターの手摺はかなり過酷な使用条件で、商業ビルでは1日に10時間、交通系では19時間動き、その間加圧ローラーや追随ローラーで挟まれて移動し、正逆に30秒に1回折り曲げられます。この過酷な条件で、アクリル樹脂は2~4年の耐久力があり、コーティング剤に抗菌剤を混入しても、樹脂膜が存続する間、効果が持続します。

殺菌、除菌、抗菌、滅菌

言葉の意味を整理します。
殺菌:医薬品・医薬部外品に使える表現で、菌の数を減らせば殺菌という。
除菌:殺菌と同じであるが、医薬品・医薬部外品以外では使えないので除菌という。
滅菌:すべての菌を除去することで、手術の時などに行うもの。
抗菌:菌の増殖を抑制すること。

ウイルスとバクテリア

ウイルスとは、「他の生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体」と有り、寄生することで増殖します。
長時間存在する場合、菌(生物)に寄生しています。
宿主である菌を死滅、あるいは活動を制限すれば、ウイルスの増殖を制限することができます。

ウイルスの体長:10㎚~100㎚
細菌の体長  :0.5㎛~5㎛

清掃

清掃とは人にとって都合の悪いものを除去する
行為です。
ビル解体や土砂災害等の超大型・大量の物から、半導体製造で行うナノメーター単位の物を完全に除去するまで、広い範囲の除去を言います。
その為、方法も器材も大きく違ってきます。

ウイルスやバクテリアが大量に存在している場合の感染症予防対策では、数秒で除去、無力化出来る清掃が一番適しています。

除去性能を高める為、洗剤を使う清掃となります。
一般の洗剤は濯ぎが必要です。濯ぎが不十分で洗剤成分が残ると再汚染が発生し、除去が困難な汚れとなります。
この現象は洗剤の成分である合成界面活性剤によるものです。
昔から濯ぎが大切と言われているのは理由があるからです。
理想的な洗剤は、除菌と洗浄が同時に出来て、濯ぎが不要の洗剤です。
以下に紹介します。

商品名:ESW-ALP-50
この製品は清掃とアルコール除菌が同時に出来ます。

他の部材に応用

エスカレーター手摺りの常時抗菌について説明してきましたが、他の機器、建材等にも使用できます。

塩ビ系タイル
カーペット
木床

テーブル・椅子
 
手摺り
ドアノブ
スイッチ
エレベーターボタン
吊り革

銅はコロナに効く

銅イオンが、除菌・抗菌については長時間効果が有ることは証明されていますが、新型コロナウイルスにも効果があることが証明されています。
(webより引用)

引用元:https://newscast.jp/news/0500988

銀との比較

金属の抗菌性は、その強さ順に銅、銀、金、鉛となっており、銀の抗菌作用も優れたものがあります。

銅と銀の比較をすると抗菌作用については、大きな差はありません。
人及び哺乳動物に対する急性経口毒性については差があります。

急性経口毒性の比較(環境省webより引用)

マウス LD50 100㎎/Kg 人(60Kg)LD50 6g
マウス LD50 5,000㎎/Kg 人(60Kg)LD50 300g

検査成績表

食品衛生法に基づく登録検査機関「一般社団法人広島県環境保健協会」にて検査


ESC-ECBr-Ⅱ
試験検査結果報告書[PDF 486KB]

ESC-AqCu、ESC-FUBr、ESC-Fue
試験検査結果報告書[PDF 403KB]

感染症予防と治療の表

感染症予防と治療の表を作成しました。
個人が出来ることと環境(室内)の両方を対策することで予防効果が上がります。

感染症予防と治療